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リハビリとは?



リハビリの定義


リハビリとは、リハビリテーション(Rehabilitation)の略になります。” Rehabilitation”の語源はラテン語で、”re”, “habilis”,"ation"が組み合わさっています。

直訳すると「再び適した状態にする」という意味で、一度失ったものを、再び獲得するという意味合いが含まれています。




WHOは、初めに、以下のような定義づけをしています。


“医学的,社会的,教育的,職業的手段を組み合わせ,かつ相互に調整して,訓練あるいは再訓練することによって,障害者の機能的能力を可能な最高レベルに達せしめることである”(WHO,1968.)


リハビリ」という言葉を、日常生活でも、元の状態まで戻すときに、用いられる場面が多々あります。定義の中では、医学的社会的教育的職業的の4つの分野が挙げられています。特に一度、病気を負ってしまった方は、生活復帰するまでに、この4つのリハビリ支援のうち、どの分野も必要となってくるケースが多いです。



⚫️お仕事していた方が、突然に脳出血になってしまった場合は・・・

医学的なリハビリと、歩行再獲得後は、復職に向けた職業的なリハビリ支援が必須です。


●学生が、若年性の脳梗塞を負ってしまった場合は・・・

医学的なリハビリと、高次脳機能障がいがある場合は、教育的なリハビリ支援により、学校の復帰から、円滑に就職活動ができるような流れを作っていかなくてはなりません。



「リハビリ」という言葉を、また元の状態まで戻すときに、日常生活場面で使うことが多々あると思います。特に障がいを一度負ってからでも、機能や生活を再獲得する時は、”可能な最高レベルまで到達させる”ことが、リハビリが持つ大きな力です。




リハビリの対象者


リハビリの対象として、まず疾患別というかたちで、対象者が挙げられます。リハビリの対象疾患の中でも、特に必要性が高いと言われている脳血管疾患、次いで整形外科廃用症候群などが挙げられます。


脳卒中とも言われる、脳梗塞や脳出血を含む疾患においては、特に脳損傷から麻痺の後遺症が見られるケースが多いため、長期的なリハビリが必要となってきます。


上記に挙げられた疾患もそうですが、リハビリを必要とする方であれば、様々な疾患が対象になります。特に高齢の方は、既往で複数の疾患を持ち、疾患別の括りでリハビリを進めることは困難となってきます。


立つ、歩くという日常生活動作もそうですが、QOLと呼ばれる”生活の質”を上げるためにも、生活を阻む複合的な要素を、リハビリにより解決していかなくてはいけません。

疾患は一つの情報であって、生活の質を向上させるため、リハビリが必要な方は、全員対象者と呼べます。




図1. 算定費用別患者数 (日本慢性期医療協会,2021)





リハビリの期間



長期的とは、初めの受傷してからの急性期、次に回復期、生活期までを指し、1年以上に渡ってリハビリが必要となる重度のケースも多々あります。

脳卒中や事故が起こってから、救急搬送された場合は、「急性期病院」と言われる、全身状態を安定させるための病院に入院します。ここで、手術や適切な処置により、全身状態が安定した段階で、リハビリが必要となる場合は、「回復期病院」へ転院となります。




回復期では、疾患によりリハビリが可能な入院期間が決まっています。


整形外科を含む運動器では90日脳血管疾患では最大180日入院が可能です。




あくまでも、入院日数の上限が、各疾患の算定によりつくだけで、身体の状態が良ければ、より早期の退院も主治医と相談の上、可能となります。入院時の初期評価から、退院先を含めた予後予測から、大まかな必要とされる入院日数は決められます。


退院後は、病前と同じような自宅へ退院し生活が送れるケースもあれば、介助が多いことから、施設退院するケースもあります。施設と行っても、老人保健施設や、特別養護施設、サービス高齢者付き住宅など、様々です。介助が必要な場合でも、豊富なサービスや社会資源を利用することで、自宅退院を行うケースも多々あります。回復期を経ても、生活期でリハビリを継続し、一人で行えない部分はサービスを利用しながら生活を続けるケースなど様々です。




自費リハビリの関わり


自費リハビリに来られる方は、病気が起こってからの時期や、症状も様々です。急性期を終えてから、回復期を経ずに、自費リハビリ施設に通う方。急性期から、回復期転院後、早めに退院して、自費リハビリに切り替える方。また回復期を満期で退院し、自費リハビリで継続する方。5年前、10年前に脳卒中を患い、またリハビリを再開したい方。どの方も、短期集中で身体の状態を改善し、よりよい生活を送りたいと思われる方達です。




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